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東宝  第1四半期決算資料

7月12日発表の四半期決算資料より。

特色

阪急系、発祥は映画興行。邦画配給、興行収入で断トツ。映画館跡地利用の不動産賃貸が下支え
参考 東宝(株)【9602】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

対象の決算期

2020年2月期第1四半期

ざっくり言うと

映画のヒットと販管費の削減により利益がQoQで25%成長 
コナン強し。

2020年2月期 第1四半期業績 (百万円)

売上高  67,742 (YoY +2.3%)
営業利益 15,988 (YoY +25.4%)
経常利益 16,111 (YoY +24.8%)

主要指標

興行収入がメイン
東宝㈱配給作品(興行収入10億円以上)

作品名 公開月 興行収入
名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト) 2019年4月 90.8億円
キングダム 2019年4月 56.0億円
映画ドラえもん のび太の月面探査記 2019年3月 49.7億円
名探偵ピカチュウ 2019年5月 29.6億円
コンフィデンスマンJP 2019年5月 27.9億円
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 2019年5月 26.2億円
映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~ 2019年4月 20.5億円
君は月夜に光り輝く 2019年3月 10.8億円

興行収入は2019年6月末時点)

キャッシュフロー(百万円)

営業CF 17,398
投資CF 4,301 (有価証券、有形固定資産売却により。)
財務CF ▲ 4,918
フリーキャッシュフロープラス。

決算概要

売上が微増な一方、営業利益は25.4%の増益。
主に広告宣伝費などの削減によりQoQで10億の販管費削減

これからの動き、感想

営業利益率が四半期で23%なので、このペースが続くようなら近年で最高の営業利益率になりそう。
事業別でみると、演劇事業の営業利益率成長率が+64.4%となっており、
売上規模でいうと映画事業の10分の1だが、ここのポテンシャルがあるなら
伸びしろはありそう。

次の四半期には新海誠監督の新作とドラクエの3DCG映画があるので、
これの推移次第では今期期待できそう。

コナン気になったから調べてみたけど最近のコナンの映画やたらヒットしてる。
年々増えてるのすごすぎない?見よ。

作品名 公開年 興行収入
名探偵コナン ゼロの執行人 2018年 91.3億円
名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』 2017年 68.9億円
名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』 2016年 63.3億円
名探偵コナン 業火の向日葵』 2015年 44.8億円
ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE 2013年 42.6億円
名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』 2014年 41.1億円
名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』 2013年 36.3億円
名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』 2009年 35億円
名探偵コナンイカー街(ストリート)の亡霊』 2002年 34億円
名探偵コナン 11人目のストライカー 2012年 32.9億円

参考 https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/54649

決算説明会資料リンク

2020年2月期第1四半期 決算説明資料

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05040/dcb3a5b0/debd/4e9c/a1d7/da7ad1e195ee/140120190711470445.pdf

2019.07.12四半期報告書-第131期第1四半期(平成31年3月1日-令和1年5月31日)
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05040/c227ccc4/a1ea/4491/aa73/f0b65ded05d8/S100GG21.pdf